~よくわかる大腸がんの基礎知識~

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このサイトは、難しいイメージのある大腸がんについて、その症状や生存率、治療方法などを、なるべくわかりやすく解説することを目的に作ったものです。細心の注意を払って正確性を期していますが、個人でまとめたものですので、誤りがあるかもしれません。ご了承ください。

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再発・合併症の可能性について

大腸がんの手術を行い、癌を切除しても、その後の再発や、手術による合併症の心配があります。再発率や、考えられる合併症について見ていきましょう。

大腸がんの再発率は最大で40%

大腸がんの切除手術では、癌を取りきることを目的に行いますが、切除の時点で癌がほかの部位や臓器に転移している場合があります。最初の切除で、これらの癌を発見できず、切除できなかった場合は、数年後に尊がん細胞が成長し、再発することがあります。

大腸がんの進行度合い、ステージにより、その再発率は異なります。

ステージ1:大腸の筋肉層あたりまで進行している場合は、再発率は3.7%
ステージ2:
大腸の壁の外側にまで広がっている場合は、再発率は12.5%

と比較的低い確率。しかし、リンパ節にまで転移しているステージ3は、3個以下のリンパ節転移再発率24.1%4個以上のリンパ節転移再発率40.8%と、ステージが上がるごとに再発率も高くなっていきます。

大腸がんを切除しても安心できない!合併症も注意

大腸がんをきれいに取り除けたとしても、大腸がんの手術後には合併症の危険性も拭いされません。起きる確率の高い合併症としては、腸閉塞、縫合不全、創感染があります。

  • 腸閉塞

手術では、麻酔を打って開腹し、直接腸から癌を切り取ります。この麻酔や腸が空気に触れることによって、腸が麻痺して動きが鈍くなります。通常の場合では、手術後5日程度でおならが出て、腸の動きが回復しますが、なかには、回復の遅い場合があります。

なかなか腸が動き出さないと、便やガスが溜まってしまい、腸がふさがってしまいます。これが腸閉塞です。

手術後の腸閉塞は、回復に個人差がありますが、自然治癒できるでしょう。あまりに回復が遅い場合は、食事制限や薬を飲むなどして治療を行います。

  • 縫合不全

大腸がんを切り取った後、残った腸と腸をつなげますが、この時、腸がうまくつながらず、その縫い目から便が漏れることがあります。縫合の技術的な問題が原因の場合もありますが、腸に減が残っていたり、つなげたのに血液循環がうまくいかなかったり、つなぎ目に強い圧力がかかったりと、そのほかの原因がほとんどです。

軽症の場合には、しばらく食事摂取をやめ腸を空っぽにすることで治るでしょう。重症の場合は、腹膜炎を起こすことがあり、再手術が必要です。その際、一時的でも人工肛門をつくり、漏れ出た部分に便がいかないようにして治癒するのを待ちます。

  • 創感染

手術で回復した部分の傷が化膿する状態です。腫れや痛みが伴うこともあります。大腸がんの手術では、ほかの臓器の手術に比べて菌がつきやすく、創感染する確率も高くなります。縫い合わせた部分から膿を取り除くことで治療を行います。

大腸がん再発に関する詳細

大腸がんの再発について、時期、症状、場所、予防法について解説します。

なお、大前提ですが、大腸がんは、かならず再発するという病気ではありません。ここでは、再発した場合に関しての解説になります。

再発しやすい時期とは?

大腸がんの再発のほとんどは、手術から5年以内に起こります。手術の数か月後に再発する例もあれば、5年目に再発する例もあります。

具体的には、手術後1年以内の再発が約50%、3年以内の再発が約83%、5年以内の再発が約96%となっています。

この数値から分かることは、手術後の定期検査の重要性です。再発に関しても、もちろん早期発見したほうが治癒の可能性は高くなります。

病態やがんのステージによって、定期検査のタイミングや中身も違ってきます。医師の指示にしたがって、かならず手術後5年間は定期検査を受けましょう。

再発したときにはどのような症状が出るか?

再発したときの症状は、再発部位によって異なります。

手術をした患部付近に再発することを局所再発と言いますが、この場合の症状は、がんが初めに発生した時と同じです。ただし、大腸がんの局所再発は少ないと言われ、むしろ肝臓や肺に転移して再発する例が多く見られます。

肝臓に転移・再発した場合には、むくみ、色の濃い尿、腹水、黄疸、食欲不振、目・肌の黄色化、疲れ・だるさ、貧血、下痢・便秘などの症状が現れます。

肺に転移・再発した場合の症状は、断続的な咳、痰、血痰、喘鳴(ぜんめい・呼吸の際のゼーゼー、ヒューヒューという音)、嗄声(かせい・声のかすれ)、息切れ、胸部通、息苦しさなどです。

再発しやすい場所とは?

大腸がんの再発例として、もっとも多い場所が肝臓です。大腸の血液が肝臓にいったん集められることが原因と推測されています。

次に多いのが肺です。

肝臓も含め、血液の流れに乗って、遠くの部位に飛び火して再発することを、遠隔転移と言います。多くはありませんが、他にも脳や骨などへの遠隔転移が見られます。

また、手術をした周辺に再発したり(局所再発)、腹部全体を覆う腹膜に散るような感じで転移・再発することもあります。

なお、どの場所に再発したとしても、大腸がんの再発であれば大腸がんとしての治療を行います。肺に転移したとしても、肺がんの治療ではなく、大腸がんの治療になります。

再発を予防する方法

再発を予防するための最も有効な方法は、定期検査です。手術後は、医師の指示にしたがって、最低5年間は定期検査を受けます。

定期検査を受けて再発を早期発見できれば、手術や放射線、抗がん剤などで完治させられる可能性があります。

ただし、定期検査を受けていても発見できない場合があるため、何よりもまず再発させないことが大事です。再発させないためには、自己免疫力・自然治癒力・抵抗力を強化させなければなりません。

年齢とともに弱っていく免疫力を高めるためには、医学的に免疫強化作用が実証されているβ-グルカンなどの成分を摂取することが有効でしょう。