~よくわかる大腸がんの基礎知識~

大腸がんのステージと治療を知る
大腸がんのステージと治療を知る » 大腸がんの再発・転移への備えと治療法

再発・転移への備えと治療法

大腸がんの再発・転移を早期発見するためには、再発率・原因・気をつけるべき期間を把握しましょう。予防法だけではなく、再発した場合の治療法も紹介します。

大腸がんの再発率

大腸がんが再発・転移する可能性は全体で約17%です。他のがんと比べると再発率は低いと言われていますが、結腸がんは14%、直腸がんは24%の再発率があり、ステージによっても異なります。再発した場合、手術後3年以内に約80%、5年以内に約95%もの割合で見つかるため、定期的な検査は不可欠です。

ステージごとの再発率

大腸がんの再発率をステージ別に見てみましょう。

手術後の再発率

ステージ1:3.7%

腸の表面部分の粘膜層に、がん細胞が留まっている状態。

ステージ2:12.5%

がん細胞が粘膜層より深い部分の「固有筋層」に達している状態。周辺組織にまでがん細胞が広がっている可能性があります。

ステージ3a:24.1%

がん細胞がリンパ節に3個以下転移している状態。

ステージ3b:40.8%

がん細胞がリンパ節に4個以上転移している状態。

ステージ4:不明

がん細胞が他の臓器に転移している状態。5年後の生存率が15%とかなり低いため、再発率の数値が計測されていないようです。

がんの進行度が高ければ高いほど、再発率も比例して高くなります。

参照元:藤田 伸、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 大腸がん』小学館クリエイティブ.

結腸がん

結腸がんの場合、直腸がんと比べると「局所再発」の再発率が低く、肝臓や肺など腸より遠くにある「遠隔転移」の再発率が高い傾向にあります。結腸は長さがあり、腹部では腸間膜という膜に吊るされて比較的広い空間にあるため、がんと周辺組織を含めた広範囲の切除手術が可能。がんを完全に切除しやすいので、「局所再発」の再発率が低いと言えます。

直腸がん

直腸がんの場合、手術で繋ぎ合わせた箇所やその周辺、骨盤内などの大腸周辺にがんが再発する「局所再発」が起こりやすいと言われています。結腸よりも直腸の方が短くて骨盤と神経や臓器に囲まれているため、手術後でがんと周辺の組織まで切除が難しいのです。がん細胞がわずかに残ってしまうケースがあり、局所再発が起こる確率が高くなる傾向にあります。

再発の起こりやすい時期・臓器とは

大腸がんが再発する場合、手術から3~5年以内に再発すると言われています。とくに再発しやすい臓器は「肝臓」です。大腸から送られる血液は一度肝臓に集まります。残っていたがんが血液で肝臓へ転移しやすくなるのです。直腸がんの場合は「直腸周辺」、結腸がんの場合は「肺」への転移が多い傾向にあります。

再発はなぜ起こるのか

大腸がんの摘出手術をしても、なぜ再発するのでしょうか。正常な細胞と異なるがん細胞は、新陳代謝で新しい細胞と入れ替わったりせず、がんが発生した場所から増殖していきます。徐々に周辺組織にまで広がるため、がん細胞と周辺組織も切除しても、検査で見つからないほどの小さながんや切除できなかったがんが残ってしまうケースも。そのため、手術をした後にがん細胞が増殖して再発してしまいます。

再発を早期発見するための方法か、発見した場合の治療法はありますが、やはりがん細胞を元から絶つことも重要です。今注目の「NK細胞」は、がん細胞やウィルスを撃退すると言われています。もともと体内にあるため、この細胞を活性化することが再発の予防を高めると言えるでしょう。

NK細胞を活性化させる食品を見る

NK細胞を活性化させる注目成分
「米ぬか多糖体」について見る

大腸がんの再発・転移への備え

再発・転移を発見するには

再発した大腸がんを早期発見するための検査や受診サイクルをまとめました。検査内容も詳しく紹介しています。

大腸がんの再発・転移を発見するために必要なことを知る

再発・転移を予防するには

大腸がんの再発・転移予防には、自身の生活を充実させることが大切です。食習慣や睡眠の参考にしてみてください。

大腸がんの再発・転移の予防法を知る

再発・転移が見つかったら

大腸がんの再発・転移が見つかった場合、どのような治療があるのか調べてみました。選択肢を増やすためにおすすめのセカンドオピニオンについても紹介しています。

大腸がんの再発・転移の治療を知る

大腸がんの各臓器への転移について

肝臓

肝転移は大腸がんの転移の中でも最も多いケースです。転移を防ぐには定期検診を受けることが大切です。

肝臓への転移の症状と治療法を知る

肺転移は呼吸器官に大きな影響を及ぼします。転移や再発を防ぐ方法について知っておきましょう。

肺への転移の症状と治療法を知る

リンパ節

一度リンパ節に転移したがんは、体の各所で発見される可能性があります。転移を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか?

リンパ節への転移の症状と治療法を知る

局所再発

最初にがんが発生した位置と同じ、あるいはその周辺でがんが再発することを局所再発と言います。局所再発が引き起こす症状とは?

局所再発の症状と治療法を知る

骨・腹膜・脳

骨・腹膜・脳への転移に有効な治療法をご紹介。早期発見するための初期症状も合わせてまとめています。

骨・腹膜・脳への転移の症状と
治療法を知る