~よくわかる大腸がんの基礎知識~

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このサイトは、難しいイメージのある大腸がんについて、その症状や生存率、治療方法などを、なるべくわかりやすく解説することを目的に作ったものです。細心の注意を払って正確性を期していますが、個人でまとめたものですので、誤りがあるかもしれません。ご了承ください。

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化学治療

大腸がんの治療は切除が基本ですが、切除後の追加治療や、切除ができない場合などには化学療法が用いられます。化学療法とは何か?具体的に見ていきます。

化学療法とは抗がん剤治療のこと

大腸がんの化学療法とは、抗がん剤治療のことです。科学療法を選択する理由として、次の2つが考えられます。

<切除後の癌の再発予防のため>

大腸がんの治療として、内視鏡や開腹手術などにより腫瘍を直接切除することが必要ですが、それでも、小さながんが残ってしまう可能性があります。この小さながんをそのまま放っておくと、また再発する恐れがあるため、これらの癌細胞を死滅させるため、術後に抗がん剤治療を行う場合があります。

再発の危険が高いステージ2やステージ3の場合に選択されることが多いです。

<手術では切り取ることができない場合>

すでにほかの臓器に転移している、再発した癌に対しては、手術をして癌細胞をすべて取り除くということは難しくなります。この場合に、抗がん剤治療を行います。この場合の化学療法は、癌の進行を少しでも遅くするために行うため、完治は見込めません。すでに転移が起きているステージ4の場合に選択されることが多いでしょう。

抗がん剤の投与には、薬で飲む場合と注射で行う場合があり、注射は長時間の点滴注射となります。

抗がん剤を投与すると、一般的に、吐き気やおう吐、口内炎、下痢・便秘、脱毛、皮膚障害、疲労感、しびれなどの副作用が起こることがあります。抗がん剤で髪の毛が抜けるというのはよく聞く話ですね。

化学療法の費用は、再発防止、進行抑制や、抗がん剤の種類により治療費が大きく異なります。例えば、再発防止で治療を行う場合、1年間で40万円~150万円、進行抑制で治療を行う場合、2、3週間単位で10万円~40万円ほどです。

抗がん剤による副作用を抑える食品がある!

近年、食品の中には、抗がん剤の副作用の影響を抑える効果があるとわかってきたものもあります。例えば、アガリクスやメシマコブなどです。とはいっても、これらの食品は、日常的に食べられるものではないので、健康食品として摂取することが普通ですね。

このサイトでは、大腸がんの予防や、癌の副作用に効果があるとされている成分で作る健康補助食品についても触れていますので、そちらもご参照ください。

<抗がん剤の副作用に効果的な健康食品とは?>

抗がん剤の種類

化学療法の目的としては、切除手術後の再発防止のためと、切除できない場合の進行を遅らせるため、の主に2つの目的があります。

抗がん剤といってもいくつかの種類がありますが、現在日本で使われている抗がん剤は3種類です。

  • 5-FU
    かなり前から使われている抗がん剤で、細胞が悪性に変異するのを防ぐ薬です。
  • CPT-11
    こちらも原理は違いますが、結果的に細胞のDNA合成を阻害して癌化を防ぎます。
  • オキサリプラチン
    2005年から日本でも使われるようになった新しい白金製剤です。ほかの白金製剤と比べて腎臓の負担が少ないことが特長です。

また、癌の血管形成を阻害する、癌の成長を止める役割のある分子標的薬もあり、それも主に3種類となります。

  • ベバシズマブ
    2007年に承認された血管新生阻害薬です。ほかの抗がん剤と組み合わせて使います。癌は独自で栄養を取り込むために血管をつくろうとしますが、その血管の生成を阻害するため、結果的に癌細胞が成長するのを遅らせることができます。
  • セツキシマブ
    2008年に承認された抗がん剤で、特に大腸がんを対象としています。癌細胞が増殖する過程で特定のたんぱく質が必要ですが、そのたんぱく質に狙いを定めて働きを抑えるため、癌細胞の増殖を防ぎます。
  • パニツムマブ
    日本で2010年に承認された新しい薬です。大腸がんの進行・再発を防止します。癌細胞の表面に結合してがんの増殖を抑えます。この薬は完全なるヒト化抗体であるため、アレルギーが出にくいというメリットがあります。

抗がん剤の副作用

一般的に抗がん剤を投与すると、副作用が起きることがよく知られていますが、具体的にはどのような副作用があるのでしょうか?

  • アレルギー反応
    抗がん剤を投与してすぐ、発疹や痒みなどの症状、ひどくなると、血圧低下や呼吸不全に陥ることもあります。薬があっていない可能性があり、初めての薬の場合には注意が必要です。
  • 吐き気・嘔吐
    これは、抗がん剤で有名な副作用ですね。抗がん剤により脳の神経が刺激されて起こる副作用ですが、治療の不安による心理的な要素もあると考えられています。
  • 便秘・下痢
    抗がん剤により腸の働きが弱くなって起こります。
  • 口内炎
    口の中の年末が抗がん剤により感染を起こすために起こります。
  • 貧血・出血
    抗がん剤により血液をつくる機能に障害が起き、もともと赤血球が少なくなったり、血を固める血小板が減少したりすることにより、起こります。
  • 脱毛
    これも抗がん剤の副作用でよく耳にするものです。抗がん剤により、髪の毛の根元にある細胞が影響を受けることで起こります。髪の毛だけでなく、体毛などあらゆる毛に影響を受けることもあります。
  • 疲労感・体のだるさ
    抗がん剤の影響に加え、上記のあらゆる副作用の影響が重なってこの症状が出ることがあります。

最近では、これらの抗がん剤の副作用を抑える働きのある健康食品があることがわかってきました。

抗がん剤を使う際には、そのような漢方も合わせて飲用することで、副作用を抑制してくれる可能性があります。

抗がん剤治療の体験談

大腸がんになって抗がん剤を使用した方の体験談です。抗がん剤と聞いて不安もあったでしょうが、どのように克服して治療を行ったのでしょうか?

妻の助けも借りて抗がん剤治療を続けられた

大腸がんになり、腫瘍を切除しました。しかし、転移の可能性もあり、抗がん剤治療も行うことになりました。抗がん剤は注射と服用と選べるということだったので、仕事をしながらでもできる服用を選択。

しかし、8時間おきに飲む必要があり、服用の前後は食事がとれないので、結構大変でした。夜つい寝てしまって飲み忘れ、妻に起こしてもらうことも…。

抗がん剤の副作用で感情が不安定になり、妻にあたることもしばしば。それでも、妻は根気強くサポートしてくれました。

おかげで、大腸癌も克服でき、今では、健康的な生活を送っています。同じような境遇の患者さんたちの助けになりたいとボランティアもしています。

抗がん剤治療で今では再発転移はありません

直腸に癌が見つかり、切除手術を受けました。その時、リンパ節のいくつかに癌が見つかり、そのほかの転移を防止するため、抗がん剤治療も行うことになりました。

薬を選んだのですが、5日飲み続けて2日休むという流れです。薬を飲み続けると、口内炎がボロボロにできました。吐き気や下痢もあります。

2日間の休でその症状は治まりますが、また服用を始めると副作用が出ると言った繰り返しです。また、指先のしびれと、関節が黒くなる副作用も出ました。

それでも、完治できるならとがんばって半年服用を続けました。

抗がん剤治療を続けていたときは、実は毎日のように泣いていました。人によるのだとは思いますが、自分のケースでは、抗がん剤の副作用が強く出てしまったようで、矛先のない怒りを爆発させてしまうこともありました。。

しかし、抗がん剤治療を続けた結果、現在も転移はなく、元気に過ごせています。あの日々は確かに辛いものでしたが、今思うとやって良かったと思います。