~よくわかる大腸がんの基礎知識~

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このサイトは、難しいイメージのある大腸がんについて、その症状や生存率、治療方法などを、なるべくわかりやすく解説することを目的に作ったものです。細心の注意を払って正確性を期していますが、個人でまとめたものですので、誤りがあるかもしれません。ご了承ください。

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内視鏡治療

大腸がんの治療方法の一つに、内視鏡治療があります。内視鏡治療とはどんな治療方法なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

大腸がんの内視鏡治療は検査と一緒に切除もできる

前のカテゴリーでは、大腸がんの検査方法に内視鏡検査があるとお伝えしました。

この内視鏡、実は、検査を行い、腫瘍が見つかった場合にはそのまま切除もできます。内視鏡は肛門から挿入してきます。大腸の内膜をカメラを使って観察していきますが、内視鏡にはカメラのほか切除器具もついているため、そのまま切除が可能なのです。

実際の切除方法には、腫瘍の状態によっていくつかの方法があります。

<ポリペクトミー>

腫瘍の形が、根元が細く、上部が膨らんだようなキノコ型の場合に用いられる方法です。内視鏡の先端から「スネア」という金属の輪を出し、腫瘍の根元へひっかけます。その輪を縮めたところで電流を流し、腫瘍を焼き切ります。

<EMR>

腫瘍の形が、平らな形をしている場合に用いられる方法です。まず、腫瘍の下の粘膜部分に医療用の食塩水を注射し、山のように膨らませます。膨らんだ根元にスネア(金属の輪)をひっかけ、電流を流して焼き切ります。

<ESD>

2センチ以上の大きな腫瘍の場合に用いられる方法です。まず、腫瘍の下の年末部分に薬剤を注入し、電気メスを使って腫瘍をはぎ取ります。

切り取った腫瘍は、検査を行い、悪性の癌なのかどうか、ほかに転移している可能性があるのかを調べます。

大腸がんの内視鏡治療では、一番上のポリペクトミーの場合だと入院する必要はなく、EMRとESDでも短期間の入院で済むことがメリットです。腫瘍を切除した後は出血したり、穴があいたりしますが、内視鏡の操作で止血や穴をふさぐことも可能です。しかし、その度合いや腫瘍の状況によっては、手術が必要となることもあります。

大腸がんの内視鏡治療は、保険が適用される場合、3割負担で、検査だけなら8,000円程度、同時に切除を行うと30,000円程度かかるでしょう。

内視鏡治療の体験談

大腸がんを内視鏡で治療した方の体験談を紹介します。実際にどのような流れで、どのように治療していったのかを実際の体験から見ていきましょう。

定期健診で大腸がんが発覚

毎年、定期検診で便潜血検査は欠かさず行っていたのですが、ある時、検査にひっかかりました。実は最初はそのまま放っておいたのですが、翌年にも検査にひっかかり、これはまずいと思って、内視鏡検査を受けることにしました。

そして、検査でS状結腸の部分にポリープが発見され、その場で切除しました。2週間ほどして病院から連絡があり、切除したポリープの一つが癌化していたとのこと。幸い、ステージ0の状態で、他への転移もなく、その検査時の切除で問題ないとのことでした。

最初の検査では面倒で精密検査を受けなかったのですが、その後受けてみて正解でした。早めに発見できたので検査とともに切除して完治したのも、結果的にラクに終わり良かったと思っています。

直腸に癌を発見…内視鏡治療を受けました

私の場合、直腸に癌があったので、触診で発見してもらいました。最初、手術して取ろうと言われたのですが、そうすると人工肛門になるとかで…、それが嫌で、先生と話し合った結果、内視鏡治療で取っていただくことになりました。

私の場合、がんが結構大きくなっていたので、内視鏡は難しいということだったのですが、手術で以後人工肛門になるかと思うと憂鬱で…、なる前からそんな気持ちなのに、実際に手術後からそれと一生付き合うなんて考えられませんでした。

内視鏡治療でも、ESDという方法でなら取れるらしくなんとかなるとのことでしたので、その方法に賭けることにしました。実際、きれいに取っていただいて、体の負担もほとんどありません。病態を調べてもらうとステージ1とのことでした。

この先のことを考えて、先生と納得のいくまで話し合い、最善の方法をとれたことに感謝です。