~よくわかる大腸がんの基礎知識~

大腸がんのステージと治療を知る
大腸がんのステージと治療を知る » 進行度別に見る大腸がんの症状・治療・生存率・再発率まとめ » 大腸がんステージ3 » ステージ3の治療

ステージ3の治療

大腸がんがステージ3に進行した場合の治療法にはどのようなものがあるのでしょうか? ここでは、結腸がんと直腸がんの場合で手術を伴う治療について詳しく解説していきます。

参照元:大腸癌研究会 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2014年版
参照元:国立がん研究センター がん情報サービス 大腸がん「治療」
参照元:藤田 伸、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 大腸がん』小学館クリエイティブ.

外科手術+抗がん剤が一般的

大腸がんがステージ3に進行すると、がんがリンパ節に転移しているため、腸管とリンパ節を一緒に切除する外科治療を行ないます。がんが周囲の臓器に進行している場合はその部分も一緒に切除。開腹手術や腹腔鏡外科術に加え、手術後は再発予防を目的に抗がん剤治療による化学療法や放射線治療を行なうことが一般的です。

リンパ節へ転移する危険があるため、免疫療法を用いることも。免疫系を刺激する物質やがん細胞を狙って攻撃するような物質を投与する治療法ですが、先進医療のため保険適用外の治療法。抗がん剤や放射線治療に比べると費用は高くなります。

直腸がんの手術

骨盤内の深く狭いところにあり、周囲には神経や筋肉、膀胱などさまざまな機能を持つ重要な器官が集まる直腸周辺。これらの器官の機能は骨盤内の自律神経が関わり調節されているため、自律神経を残しながら手術していきます。

がんの切除により神経を全て残すことができれば日常生活に支障はありませんが、がんが自律神経の近くに及んでいるときは神経を切除しなければなりません。そのため、機能障害が起こる可能性があります。

結腸がんの手術

がんのある部位から10cm幅ほど離れたところから腸管を切除して縫合します。がんがある部位によって切除する範囲を決定していきます。切除する部位には回盲部、結腸右半、横行結腸、S字結腸などがあります。切除する結腸の大きさに関わらず手術後の機能障害はほとんど起こらないため、手術によるリスクは低い手術と言えます。

手術後は抗がん剤治療を行なう

ステージ3の大腸がんはリンパ節に転移しているケースが多いため、再発の可能性が高く、手術後に抗がん剤投与して再発を予防します。一定の有効性がしめされているため効果が期待できる治療法です。ですが抗がん剤を使うことによって起こる副作用は大きく、ほとんどの方が大きな負担を感じるもの。

あらわれる副作用は食欲の低下や吐き気、下痢やだるさなどが起こります。がんの深さや転移のリンパ節の個数、患者の年齢が抗がん剤治療を行なうかどうかの判断材料です。高齢の場合は副作用のリスクが高まるため、抗がん剤治療を避けることもあります。

術後の補助療法について詳しく知る