~よくわかる大腸がんの基礎知識~

大腸がんのステージと治療を知る
大腸がんのステージと治療を知る » 大腸がんの手術後の生活の質(QOL)を高めるために知っておくべきこと » 大腸がん術後に行なう抗がん剤の副作用について

大腸がん術後に行なう抗がん剤の副作用について

大腸がんを手術ですべて切除できる場合は、 抗がん剤(化学療法)を用いられることは少ないです。 抗がん剤が、使用されるシーンは3つです。

1つ目は、進行がんの手術後に、大腸がんの再発予防。 2つ目は、がんをすべて切除できなかったときや、 すでに再発や転移が行われていて、再手術が難しいとき。 がん細胞の成長を抑制し、生活の質を維持したまま生活できる 延ばす目的で用いられます。 3つ目は、他臓器転移が肝臓のみの場合で、肝臓の動脈に抗がん剤を 直接注射する肝動注療法が行なわれます。抗がん剤治療を受けるとなったら、まず心配されるのは副作用なのではないのでしょうか。

抗がん剤の効果は、細胞分裂が活発な細胞に影響を及ぼします。 がん細胞を標的に攻撃していきますが、他の活発な細胞に攻撃することで 副作用が起きてしまいます。副作用は個々人によって異なり、事前に担当医に相談しておき 症状が表れたら医師に報告するのがいいでしょう。

参照元:藤田 伸、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 大腸がん』小学館クリエイティブ.
参照元:福長洋介(2016)『よくわかる最新医学 大腸がん』主婦の友社.
参照元:高橋慶一(2010)『大腸がん 手術後の生活読本』主婦と生活社.

大腸がん抗がん剤の副作用について

大腸がんの抗がん剤治療によって起こりうる副作用は下記になります。

大腸がん抗がん剤の副作用
副作用 症状
胃腸障害 吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢
神経障害 めまい、手足のしびれ
血液障害 細菌感染による発熱、出血傾向、貧血、倦怠感
肝機能障害 肺機能の低下、肺炎、肺線維症
心臓障害 不整脈、心不全、心筋障害
肝機能障害 肝機能低下
腎機能障害 腎機能低下
その他 脱毛、口内炎、手足の色素沈着

抗がん剤治療の副作用を経験している人たちの声

副作用治療をするかしないか、選択が迫られていると気分が重たいですよね。 ただでさえ、副作用がある治療なので迷う人はほとんどの方がそうでしょう。 ここでは、抗がん剤をすでに受けている患者さんの声をまとめました。 抗がん剤治療を受けるか迷っている方の参考になりますように。ここでは、抗がん剤のゼローダ、イリノテカン、TS-1の副作用について紹介していきます。

抗がん剤(ゼローダ)治療

飲んでみた感想としては、じんわりきつい薬だとわかってきた。 副作用の手足症候群が少し出てきたのか、12日目くらいから手の指先にしびれを感じるようになってきた。痛みまではいかない痺れ。長く正座とかした後にあるあの痺れと似た感じが手の指先にある。また、手の指の指紋のところがカサカサでツルツルで指紋が取れてきた感じ。かなり違和感ある。1、2箇所ヒビ割の痛みも。 嘔吐はないが、10日目あたりから薬飲んだ後、胸のムカつきを感じる。まだ、軽い。下痢については、やはり12日目あたりから何度か下痢便をした。 軽めではあるものの想定していた副作用が出てきているのは感じるが、日常は普通に仕事をし、普通の生活を送れている。病院の入院時のような不自由感はないね。

引用元:抗がん剤治療|ゼローダ 1クール目 休薬期間へ

抗がん剤(イリノテカン)治療

今回の副作用は2日目がいつも以上に辛かったなぁ 吐き気止め飲んでも効き目が短かくてずっとムカムカしてました 昨日くらいから食欲出てきて少しづつ食べています イリノテカンの副作用で下痢になるので今までは食べる物を気にしながら消化の良い物を食べていましたが昨日は試しに食べたい物を食べて見た  すると食後2時間くらいするとやはり下痢になり久しぶりにお尻が痛くなりました この期間は消化の良い物じゃなきゃダメみたいです 身体張りました 笑

引用元:治療 5日目

抗がん剤(TS-1)治療

抗ガン剤治療を始めてから1週間経った頃には食欲も出てきて、末梢神経障害もほぼ無くなってきました。 と言う事は、毎日飲んでるTS-1という抗ガン剤には特に大きな副作用がは無いみたいです。

引用元:抗ガン剤治療(2クール目)【大腸がん(直腸がん)闘病記14】

抗がん剤治療を受ける前の準備

大腸がんの抗がん剤治療の副作用には、上述の通り「脱毛」の可能性がございます。 長髪の人は、前もって短髪にしておくと手入れがしやすいでしょう。 医療用かつらや帽子を利用することも視野に入れていく必要があります。 どのように準備したらいいのか分からない場合には、がん相談支援センターや担当医、看護師に 相談するようにしてください。

なお、抗がん剤治療の副作用を注意するのに、経過観察していくといいでしょう。 副作用と思われる症状や程度、発症時期について記録してください。 自分自身の体調の変化を把握できるようになるので、不安解消にもなります。

少しでも生活の質を維持していくためのサポートに

当サイトで根拠のある代替医療はないか探してみたところ、130回の学術発表と約60の論文データで実証された成分がありました。それは「米ぬか多糖体(RBS)」という日本生まれの成分。すでに世界50か国以上で商品化されていて、アメリカではFDA(「アメリカ食品医薬品局)の厳しい審査をクリアし「免疫に効果がある」と標記して販売することが許可され、多くの方に飲まれています。

この「米ぬか多糖体」は本当に信頼できる成分なのか詳しく調べてみました。

注目の成分「米ぬか多糖体」の大腸がんへの効果について詳しく知る