~よくわかる大腸がんの基礎知識~

大腸がんのステージと治療を知る
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大腸がんの再発・転移を予防するには

大腸がんの再発・転移を予防するための方法をいくつか紹介しています。治療後も充実した生活を送っていくために、参考にしてください。

参照元:藤田 伸、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 大腸がん』小学館クリエイティブ.
参照元:福長洋介(2016)『よくわかる最新医学 大腸がん』主婦の友社.
参照元:高橋慶一(2010)『大腸がん 手術後の生活読本』主婦と生活社.

大腸がんの再発・転移の予防

大腸がんの再発・転移を予防するための、確実で効果的な方法はまだ見つかっていません。しかし、普段の食事や睡眠時間などを良質なものにし、ストレスの少ない生活を送ることが重要であることは間違いないでしょう。ここでは、大腸がんの再発・転移予防法のうち、おすすめの方法を紹介していきます。

大腸がん術後に適した生活を送る

大腸がんの手術後は下痢・便秘といった排便習慣の変化をはじめ、体に様々な変化が起こります。腸の働きが一時的に低下するので、体力回復を基本に、腸にやさしい食事をとることが大切です。別ページで、大腸がんにいい食材・悪い食材やNK細胞を活性化させる食材をリスト化したので、チェックしてみてください。

【大腸がん】OK食材・NG食材

これらの内容を読むとお分かりになるかもしれませんが、とにかくストレスのない、健康的な生活を送って、免疫力をアップさせるというのが、大腸がんに限らず、どんながん、病気の予防になるのです。免疫力をアップさせる方法は多くあり、人それぞれです。中には「笑うことが最高」という人もいれば、「鍼治療に通った」という人も。自分に合うものを見つけるのが一番ですね。当サイトでは、代替医療や免疫を上げる成分なども調査していますので、参考にしてみてください。

うまく利用して免疫力UP!大腸がんの代替医療

免疫力が上がる成分を調査

がんに効く食べ物とは?(外部サイト)

やせない食生活を心がける

大腸がんに限らず、がんになってしまうと痩せてしまう方が大勢いらっしゃいます。原因は、がん薬物療法や放射線療法などによって身体に慢性炎症ができてしまうからです。慢性炎症とは、発熱をはじめ食欲不振、口内炎、排便まわりの症状が起きる身体の中の炎症。この炎症は、大腸がん自体の症状や薬の副作用と勘違いする可能性が高く我慢をしてしまう可能性がございます。

慢性炎症を放っておくと、体重や筋肉量が減ってしまい抗がん剤を受けられる体力を削ってしまいます。したがって、抗がん剤治療を受けられなくなるほかに、生存率の低下、がんの再発や生存期間の短縮が起きる可能性があります。ですので、無理しない程度にやせないよう食事をしっかり摂って、体重や体力をキープしていくことが大切です。

無理せず栄養をとっていくためのポイント

無理をしない

家庭を持つ主婦や会社勤めをしている方の場合、がんを発病する前と同様に働くと体調を崩すことがあります。働くときは周囲や家族の理解と協力は欠かせません。疲れを感じたり、体調がすぐれないときには我慢せず周りへ伝え、きちんと休息をとるように心がけましょう。または定期検査を受ける際は家族に同行してもらうなど、治療後も周囲の理解と協力が必要であることを知ってもらいましょう。

ポジティブ思考を心がける

物事の見方や考え方は、人によって物差しが変わってくるもの。同じ状況でも受け止め方が変われば、気分や行動、体に与える影響まで異なります。不安・心配などのマイナスの感情は、ネガティブ思考を招くだけでなく、体も不快な反応を示す原因に。一方、前向きに希望を持つポジティブ思考は人に快感をもたらします。また、自律神経にも影響するので、体も快適な反応を示すようになります。このような「快」モードを維持していると、脳に入る情報がいい情報だととらえるプラスの連鎖が生まれてくるのです。つらさや苦しみはずっと続くものではありません。それは、新たな生き方を見つけるための通過点なのです。これまでの自分と向き合い、生き方を見直すことで前向きに考える心の持ち方を探す良い機会になるかもしれません。

よく眠る

ちょうどよいと感じる睡眠時間や睡眠のパターンは人それぞれ。睡眠時間が短くてもぐっすり眠ることができるなら問題ありません。逆に、長い睡眠時間を確保できたとしても、本人にとって眠りが浅いと感じるのであれば、よく寝たとは言えないでしょう。睡眠は量より質が重要です。深い眠りのためには、規則正しい生活と適度な運動が大切です。できる範囲から、生活リズムを整えていきましょう。