~よくわかる大腸がんの基礎知識~

大腸がんのステージと治療を知る
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大腸がんの術後補助療法

大腸がんの手術でがん細胞を摘出したら、術後補助療法を受けなければならないことがあります。その目的や治療法、副作用などを記載しているので見てみてくださいね。

術後補助療法とは

大腸がんの手術を行ったあとに、再発や転移しないために術後に行う治療を術後補助療法と言います。患者さんの術後の状態やがんの深さなどによって治療法が決められ、日本では抗がん剤治療や放射線治療が用いられることがほとんどです。主に再発の可能性が高いと言われているステージ3の方を対象として行っています。

術後補助療法の目的と治療期間

がん細胞を摘出しても、目に見えないような小さながんが体内に残っている場合があります。そのがん細胞が、人間の目に見えるまでの大きさにまで成長し再発してしまう可能性も考えられるのです。再発を防ぐことを目的として術後補助療法が用いられています。通常は術後6ヶ月間の治療が必要です。

術後補助療法の種類と特徴

化学療法

術後補助療法の種類の1つに化学療法である抗がん剤治療が挙げられます。日本で用いられている術後補助療法の中で特に多い治療法です。主にステージ3の方が対象ですが、再発の可能性が高い場合はステージ2の方も受けることがあります。副作用が強く現れるのが特徴です。

放射線治療

術後補助療法として用いられる放射線治療は、主に直腸がんの手術後が対象です。骨盤内のがん再発を予防することや、がんの進行を遅らせることなどを目的としています。近代では昔よりも高精度な照射ができるようになっているようです。

化学放射線治療

化学療法と放射線治療を組み合わせた治療が化学放射治療です。欧米でよく用いられている治療法で、日本では大腸がんの手術後に化学放射線治療を用いることは少ないと言われています。

術後補助療法の化学療法で起こる副作用

自分でわかる副作用

吐き気・嘔吐

起こりやすい期間:投与開始から数時間後または翌日以降

吐き気止めを飲めば、ある程度の症状は予防できます。また、自分でできる吐き気や嘔吐の予防法として、抗がん剤治療の数時間前後は食事をしない、あるいは食事の量を減らという方法も。消化の良いものを口にすることも予防に繋がります。個人差もありますが、3~4日で症状が軽くなることがほとんどです。

食欲低下

食欲が低下している場合は、気分が良いときに食口に入れられるものを食べることが大切です。栄養を摂ることはもちろん重要ですが、「義務感」になると苦痛になってしまうことも。食べやすいかつ栄養の摂りやすいものから選んで摂るといいですよ。

便秘

起こりやすい期間:投与開始から数日後または数ヵ月後

便が硬い、何日も排便がないといった場合は自分でできる予防として食物繊維の多い食べ物を食べると良いでしょう。体を動かしたり、入浴でお腹を温めたりすることで便秘の予防になる場合も。また、起きてすぐに水分を摂ることも便秘改善の効果を期待できます。

下痢

起こりやすい期間:投与開始すぐ、または数日後

抗がん剤治療後は下痢や軟便になる症状が見られることがあります。下痢は多くの水分を排出するため脱水症状になる可能性もあるので注意しましょう。予防法として、定期的に水分補給をすることが大切です。また、お腹が冷えないようにお腹を温めたり、温かい食べ物を食べるように心がけると良いでしょう。

口内炎

起こりやすい期間:投与開始から数日~10日後頃

口内炎がひどくなってしまうと、食事や会話に影響することもあります。自分の口内環境を把握し、虫歯がある方は抗がん剤治療を受ける前に治療しましょう。口の中を乾燥させないために、定期的に水分をとったり、うがいしたりすることも口内炎予防に繋がります。バランスの良い食事をとることも大切です。

脱毛

起こりやすい期間:治療開始から2~3週間後

脱毛の予防法として、自分でできることは頭皮を清潔にしたり、負担をかけないようにしたりすることがあります。洗い方やシャンプー、ブラッシングの仕方などに配慮しましょう。外出時は紫外線の刺激から頭皮をまもるために帽子を被ったりバンダナを巻いたりするといいですよ。

神経障害

神経障害として手足や口周りのしびれが現れることがあります。また、食事の際に食べ物を飲み込みにくくなってしまうことも。冷たい飲み物を避けたり、外出する際は防寒したりして体を冷やさないことが大切です。手足の感覚が鈍くなっているため火傷やケガには注意しましょう。

倦怠感

起こりやすい期間:投与開始すぐから始まり、2回目、3回目と徐々に蓄積される

体が重い、疲れやすいといった症状が出た場合は、その状況を自分で把握し、いつこのような状態になるのかチェックしてみるといいでしょう。また、できるだけエネルギーを消費しないために1日のスケジュールをたてることも良いですよ。

検査でわかる副作用

肝機能障害

肝機能障害が見られた場合は、アルコールを摂ることは控えましょう。また、栄養バランスの良い食事を摂り、十分な睡眠をとることが大切です。体力を消耗させる運動をしたり無理して動き回ることは控えてくださいね。

骨髄機能の抑制(白血球減少・血小板減少)

白血球減少の場合、感染症予防が重要になってきます。こまめに手洗いをしたり、食事前後にうがいをしたりと、清潔さを心がけるとよいでしょう。

血小板減少の場合は、出血しないように気を付けることが大切です。カミソリで髭や毛を剃るときに皮膚を傷つけないようにする。歯ブラシ時は歯ぐきから出血させないようにするなど、日常生活の中で注意しなければなりません。

骨髄機能の抑制(貧血)

貧血によってめまいがしたりすぐに息切れしたりといった症状が見られる場合は、動作をゆっくりするといいでしょう。疲れやすい場合は、無理に体を動かさないことが大切です。

副作用がどうしてもツライとき

予防したり、対処したりしてもなかなか改善されずに副作用がつらいときは、医師に相談しましょう。ここでは副作用を和らげる研究結果が出ている成分について紹介しているので、1度目を通してみてくださいね。

副作用を和らげる研究結果が出ている成分を活用してみる

大腸がんの術後補助療法に関する体験談

化学療法科に行くことになった

lemonlemonlemonさん

大腸がんの術後1ヶ月。

外科外来を受診した際、リンパ節転移があったので術後補助化学療法を受けた方がよいと言われ、化学療法科に行くことになった。

そこで、白血球数が低いことが問題となり精密検査を受けることに。

結果、「骨髄に病的な問題がある、化学療法で白血病発病のリスクが非常に高い」と説明を受けました。

術後1ヶ月、体の調子も回復して元気を取り戻しつつあるときに別の問題が見つかってしまった。

進行がんなので予後を考えれば化学療法を受けなきゃという気持ちがあり、90%受ける覚悟は出来ていた矢先の告知でした。

抗がん剤治療を受けると白血病を発病するかもしれないなんて、この時点で私の人生にものすごく暗雲が立ち込めている。

にもかかわらず、あまりの衝撃に現実感がわかず。

引用元:大腸がん術後1ヶ月術後補助化学療法受けるかどうか - lemonlemonlemonのブログ

やってみてダメだったらその時にやめるということはできますか?

lemonlemonlemonさん

それまでは、体験した人の話しから、がんや治療のことを知ったつもりになっていたけど、がんになったことも手術を受けたことも補助化学療法のことも、こういうことを経験して、経験からしか学べないこともあると実感した。

私は、がんを経験したことで、初めて自分の命の危機を感じるとともに今までの自分とは違う自分を生きていると感じた。

そして、手術を終えた後、この先どれだけ生きることができるか分からないけど、生きている間はちゃんと生きようと思うようになった。

心を決めて、診察日当日。

「補助化学療法の同意書」は、署名して持参。

「いろいろ考えましたが、実際の所、本当にどうすればいいのか分からないんです。

やってみてダメだったらその時にやめるということはできますか?」と。

今のありのままの考えをそのまま主治医に伝えてみた。

主治医は、「う〜ん」と、しばらく沈黙(考えている)。

沈黙が長い。

「それならやってみましょうか。

ただし、このような状態なので、二種類の抗がん剤ではなく一種類のみでやってみましょうか。

まー、行けるところまでやってみましょう」と。

医師の表情は少し優しくなった感じ。

「えっ?やれるんですか?」と私。

あまりにも予想外の展開に戸惑いつつ、でも、ものすごく救われた感じがした。

そして、あらかじめ署名してきた同意書を渡した。

一番最初の説明では、XELOX療法(ゼローダ+オキサリプラチン)が勧められていた。

私の場合、白血病発病のリスクがあるため、ゼローダ一種類の内服でやれるところまでやってみることになった。

引用元:補助化学療法を受けることに - lemonlemonlemonのブログ

もしかするとがん細胞など微塵も無いかもしれません

lemonlemonlemonさん

進行がんとわかったとき、本当に命があることが心の底からありがたく、同時に自分の命に限りがあることの怖さを実感しました。

誰だっていつかは死ぬのですが、あと何年生きられるかわからない、いつ再発するかわからない、そういう怖さを抱えて生きることがとても怖いんです。

実際、目に見えないミクロのがん細胞が体内に残っているかもしれないし、もしかするとがん細胞など微塵も無いかもしれません。

目に見えないがん細胞のために、毒を飲んで健康な細胞を壊してしまう方が予後が悪いかもしれません。

副作用に苦しみ辛い思いをしながら生きるなんて、生活の質も寿命も低下してしまうかもしれません。

TKさんの「どちらが正しいのか迷う」というお気持ち、私も同感です。

医学的判断とひとりの人間として生きている(多様な生き方がある)人間的な判断には、そもそも判断基準が違うのかもしれませんね。

私も補助化学療法を受けるか否か随分悩みましたし、今も悩みながら飲み続けています。

正直、今もどちらが正しいのか本当にわからないままです。

散々悩んだことは、以前のブログにも触れていますが、もう一度、自分の考えを整理してみました。

引用元:TKさんへ(1)術後補助化学療法について  - lemonlemonlemonのブログ

相談できる医師と機会と場所を失うという喪失感を強く感じました

lemonlemonlemonさん

術後補助化学療法の最後の診察。

もうすでにゼローダの内服が終わっていたので、

診察はささっと終わるのではないかと想像していました。

化学療法の主治医は、「いろいろ大変な時期もあったけど無事に終わりましたね」と、

いつもよりゆっくりペースの診察、そして初めての笑顔。

私自身、この化学療法が終わる日をどれだけ心待ちにしていたことか…

副作用で辛い日々も多々あり、1〜8コースのすべての過程で、

99%は辛かったことだらけ(1%は何かわかりません💦)。

途中、本気で化学療法を断念しようとした事もありました。

また、自分は頑張れると思っても、白血球や好中球が低下して

ドクターストップがかかって最終コースまでやり終えられないかもしれない…

ということも想定していました。

それでも何とか最終コースまでやり終えて、抗がん剤から解放されれば、

どんなに嬉しいか、ホッとして体も心も楽になって、

今まで出来なかったことや我慢していたことが思いっきり出来るだろう、

心が晴れ晴れするだろうと想像していたのです。

ところが、いざ終わってみると、

安堵感や達成感、開放感、そういう感情が全く湧いてこないのです。

それどころか、とても心細くなってしまい、涙が流れ出て止まりません…

見放されたわけではないことは分かっているのですが...

これまでのように定期的に見てもらえるという安心感が失われ、

相談できる医師と機会と場所を失うという喪失感を強く感じました。

そして、孤独感や寂しさがどんどん強くなって、不安で仕方ないのです。

引用元:化学療法科受診後、心細くて涙が止まらない... - lemonlemonlemonのブログ

補助化学療法中でも再発はあり得る

lemonlemonlemonさん

医師からは、補助化学療法中でも再発はあり得ると聞いています。

再発のことは考えたくありませんが、

検査の結果を聞くまでは、いろいろなことを考えてしまいます。

再発…

がんを切除した大腸の周辺?

肝臓?

肺?

骨盤内?

胸?

脳?

咳が出ると、肺に転移しているのではないか…

頭痛が続いているので、脳に転移しているのではないか…

考え出すとキリがないし、悪いことを考えるとドキドキしてきます…

考えない方が幸せなのか、

それとも、しっかり考えて心構えをしておいた方がいいのか…

幸い、仕事中はちゃんと仕事に集中できています。

日常生活に支障が出るほど悩んでいるわけではないのですが、

寝る前にいろいろと考えてしまいます。

で、考えすぎても結論が出ないので、

悩みすぎて胃が痛くなる前に、

そして、明日の元気のために、

眠剤を飲んでさっさと寝るようにしています。

引用元:術後半年の検査、PET-CTの結果を聞くまで... - lemonlemonlemonのブログ

1クールの1週目

lemonlemonlemonさん

ゼローダ1クール目開始。

飲み始めてすぐに体の変化で気づいたのは「腹痛」。

3日間ほど腹痛が続き、 のどがピリピリムズムズする「のどの違和感」、「手足の軽いしびれ」「軽い動悸」を感じた。

そのまま飲み続けて3日経過。

シャンプーの時に髪の毛がゴッソリ抜けた。

ドライヤーをかけている時にもゴッソリ抜けて、抜け毛の多さを見てビックリ!!

ゼローダは抜け毛が少ないと説明されていたので、「え?  なぜ?  まさか? 」という驚きと、現実を受け入れられないほどの怖さを感じた。

このスピードで髪の毛がどんどん抜けていったら本当に髪の毛無くなっちゃう。

すぐにウイッグの準備したほうがいいのかな。

抜け毛については想定外。

気持ちの準備が全くなかったので一気に血の気が引いた。

抗がん剤ってこういうものなのか?疑問と驚きと実感を一度に体験した。

私は一剤のみなのに、二剤だったらどんなになっていたか。

ゼローダ一剤のみでも油断できない。

1クールの1週目。

腹痛、のどの違和感、手足の軽いしびれ、軽い動悸、抜け毛といった副作用を自覚しつつ、仕事も家事にも少しの支障は感じたものの、経過観察しながら過ごした。

引用元:ゼローダ1クール目開始。 - lemonlemonlemonのブログ

想像していた以上の副作用で苦しんだ

lemonlemonlemonさん

補助化学療法1クール2週目。

想像していた以上の副作用で苦しんだ。

まずは、のどが腫れて気管のあたりが痛んだ。

唾液の出が悪くて、口の中全体が真っ白になってしまった。

こんな状態だから、何を食べても味がない、それどころか何かを口の中いれると、渋柿を食べた後のような渋さが口中に広がる。

トマトの皮でさえ痛い。

特に野菜は口内の粘膜に刺さる感じだ。

味がない・渋い・痛いで食べることが苦痛で仕方ない。

一方で、体重がどんどん減って歯止めが効かなくなるのが怖いので、とにかく食べなきゃと思う。

私の場合、もともと白血球や好中球が少ないので、副作用の中で一番怖いのが骨髄抑制。

骨髄抑制が出てくると、免疫力が下がって簡単に肺炎などの感染症にかかってしまうかもしれないし、白血病を発病してしまうかもしれない。

考えれば考えるほど気分が沈む。

熱は37度前後で、いつも体が熱くてだるい。

それでも38度以上にならないことが、ほんの少しの安心材料になる。

副作用対策・セルフケアとしては、定期的にうがい薬でうがいを続けた。

もう一つの副作用。

手足の先が黒ずんできて足の指に水泡が出来てしまった。

歩くと痛む。

ゼローダの副作用の代表格とも言える手足症候群。

こちらも事前にクリームを処方してもらっていたので、毎朝・寝る前・気がつた時には、手足を観察しながら皮膚を乾燥させないように頻繁にクリームを塗っていたが、ついに出来てしまった。

黒ずんだ指先がみすぼらしく見えて嫌だな〜。

副作用は本当に辛いと聞いてはいたけど、ここまで辛いとは。

仕事が続けられなくなるのだけは避けたい。

気がつけば、体中がガチガチに硬直して体の節々が痛くなって、息をするのも苦しい。

眠れない。

精神力がどこまで持つかわからないが、出来るところまでは頑張りたい。

このままでは憔悴してしまいそうなので、次の診察時には眠剤を出してもらおうと思う。

引用元:副作用で、がっかり、うんざり、最悪と思いながら過ごした - lemonlemonlemonのブログ

白血球がここまで下がったのは人生で初めてです

lemonlemonlemonさん

あっという間に2コース1週目が来てしまいました。

2コース目は無事に終わって欲しいと願いつつ、指示通りゼローダを内服しました。

2コース1週目が終えたところで血液検査を実施。

結果、白血球数が1600まで下がっていることが判明しました。

好中球も下がったので、ゼローダの内服を一旦中止し、2週目の内服をスキップすることに。

3週目はそのまま休薬との指示となりました。

白血球がここまで下がったのは人生で初めてです(多分)。

通常は、白血球を上げる薬を使うそうですが、私の場合は、白血球を上げる薬は使わないとの方針でした。

白血球と好中球の低下、このまま、副作用が悪化し、感染症や白血病発症などの問題が出てきて、私の体力と気力の限界が来るのか、補助化学療法もここまでかもしれないと思いました。

これまで、口の粘膜の腫れと痛み、口内炎、喉の腫れと痛み、手足症候群、腹痛・下痢、体重減少など、自分の想像をはるかに上回るほどの副作用を経験してきましたが、

白血球がここまで下がるとは...驚きと不安は隠せませんでした。

今冷静に考えると、死んでしまうほどではなかったのですが、

その時の私は、「あっけなく死んでしまうかもしれない。

人って簡単に死んでしまうのかな〜」とふと思ったのでした。

引用元:白血球数が1600に...(1)「このまま死んでしまうのかな...」 - lemonlemonlemonのブログ

65キロあった体重が57キロまで減少

いきてるさん(男性)

昨年7月に再発発覚して以来、再再発防止と縮小手術のために

1年間かけて術前補助化学療法を受けて来ました。

その結果、65キロあった体重が57キロまで減少。

これがどういうことかもう少し具体的に

説明すると

まず外見でやせ振りが分かります。

久しぶりに会った知人が間違いなく言う台詞が

「やせた?」

この言葉、何度聞いたことか。

さらには筋力、持久力の低下。

65キロ時代は駅の階段の2段上りが習慣でした。

日頃の運動不足を意識していたからです。

それが今は最後まで昇りきることができません。

それどころか、歩くのさえつらい日があります。

5月半ばに術前治療は終えましたが

それを機に一応出社しています。

朝はまだ大丈夫なのですが

夕方頃になると疲れがものすごい。

大体5時頃には無断早退するのが日課になってしまいました。

しかも電車帰宅がつらい。

今月に入って2度タクシー帰宅をしています。

私は放射線治療をしていますから

手術後の回復が悪いとされています。

体力が低下したままの手術は回復が遅いこともさることながら

合併症のリスクを高めます。

私はこれが怖い。

初発の手術でひどい目に会っているので

あの時以上のことが起きるのはさけたい。

という訳で現在は体重回復に努めております。

引用元:3年ぶりのカルビ | 今日もいちにち生きました

不幸なことに抗がん剤は本体を痛めつけただけ

Cold Clydeさん(男性)

早いもので、原発巣摘出から丸8年たつ。

およそ10日後の日曜日に退院してこの時は、治ったものだと確信していた。

当時は自営で設計業を生業にしていたので、一刻も早く退院して

最前線に戻るべく、まだ痛みの取れないうちに硬膜外麻酔を抜いてもらい

3日で普通食に戻した。

全周性の腸閉塞で、減圧のために2ヶ月以上の間、絶飲食を続けたことと

ひどい痛みを抑えるために使用した、大量の医療用麻薬のせいで

まっすぐ歩くことも難しかったことを覚えている。

8月には術後補助化学療法を始め、その副作用の強さから

さらに治癒の確信を深めた。

しかし不幸なことに

抗がん剤は本体を痛めつけただけで、翌2010年1月に転移を確認した。

引用元:9年目の朝 | 不機嫌な錬金術師

化学療法は行うが,注射薬は使いたくない

Cold Clydeさん(男性)

退院後はじめての胸部外科の診察のとき,病理診断の結果を知らされた。

摘出した組織は大腸がんの肺転移と見て良いということ。

左肺から摘出した組織は,術前のCTでは10mm前後と見られたが

実際は16mmあった。

が,摘出した組織の外縁部にがん細胞は見られないとのこと。

その後,内科の診察を受け今後の治療の方針を決めた。

「化学療法は行うが,注射薬は使いたくない」これが自分の希望。

なので内服。

Xelodaを選択した。

ここで今,手加減したことで今後どうなるかは分からないが

半年間に3度入院し,2度手術し,そして今も副作用で動きが取れないとなれば

社会的立場が危うくなる。

失職するようなことになれば大事件だ。

CapeOXは良く効いた。

内科の先生は,今回もエルプラットを使いたかったようだ。

でも,白金製剤はせいぜい40コースまでしか使えない。

こっちとしては,選択肢として残しておきたい気持ちだってあるのさ。

引用元:さて8週経つ | 不機嫌な錬金術師

目に見えない癌が残っていて、再発の可能性が高い

kさん(女性)

半年前…肝臓の病巣が一箇所だけ、と認識されていた時は、その位置が肝臓の表面に近かったので、腹腔鏡手術で大腸癌の切除と一緒にとってしまえる…というお話でした。

しかしMRIにて、肝臓の奥の方にも病巣があるとのことで、結構な体積の肝臓を切除しないとだめみたい。

なので、ばっさり胸下の皮膚も切るようです。

そしてとりさっても、目に見えない癌が残っていて、再発の可能性が高いので、術後抗がん剤をするとのこと…

嫌だな(^◇^;)

ばっさりとって、それで根治できるなら、切っちゃって!て感じですが…

義兄が、サイバーナイフどうなん?

と以前に言っていたのを思い出して、昨日は色々検索したり、医療関係者の知り合いに相談したりしました。

ほんとは今日、京都でサイバーナイフしている病院に問い合わせしてみようかな、とも考えていたのですが…

結論としては、もう、切っちゃってもらおうと思います!

引用元:肝臓の転移癌の件 : 大腸癌と私

やる前から大げさに心配しなくてもいいと思う

kさん(女性)

今まで、抗がん剤イヤだな〜意味あるのかな〜やらないで済ませたいな〜

…とモヤモヤ考えていた私が、抗がん剤することに決める後押しになったことを書き並べてみようと思います

これから抗がん剤を始める方の参考になったらうれしいです。

その一

昨年、手術するつもりで入院後、術前抗がん剤をすすめられて、イヤだ〜とモヤモヤしていた私に薬剤師さんが言ってくれた言葉。

「抗がん剤よく効くようになってきていますし、また、副作用を抑える薬もよいものが出てきています。

抗がん剤を試さずにやらないと決めるのはもったいない」

副作用はひとそれぞれです。

私は昨年のFOLFOX+ベクティビックスでは、あまり食べられなくなって、10kgほど痩せました。

けれど抗がん剤するために入院されている方で「食欲はあります〜」とおっしゃっていて、ふくよかな方もいらっしゃる…。

案ずるより産むが易しというか、やる前から大げさに心配しなくてもいいと思う。

その二

大腸癌切除後の抗がん剤をすすめられ、イヤだな〜と内科医の友人に相談したところのお返事。

“確かにみなさん抗ガン剤始めたり続けるのをすごく躊躇われるんだけど、あとで治療を遅らせたことを後悔される方が正直多いです。

うん。

後悔は少ない方がいい。

その三

外科医の知人に相談したところのお返事。

“微小癌には高濃度の薬剤が届くので、感受性があれば、やっつけられる可能性があります。

抗がん剤治療をいつ開始できるかは、患者の全身状態によりますが、状態が許すのであれば、創部が治癒してから、(創傷治癒も抑えてしまいます)できるだけ早期に開始する方が、同じ濃度でも効果が高いと考えます。

引用元:これから抗がん剤を始める方へ : 大腸癌と私

転移可能性についての宣告

espoir330さん

6月の、内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)を受けた後の、転移可能性についての宣告。

その摘出手術で完了と思っていたときに降りかかった事実。

"リンパ節への転移が15%の可能性で見られる"

それを先生から知らされ、そしてあのときの決断が、本当に幸運だったということになりました。

でも冷静に考えて、当初"15%の転移可能性"が、実際はクロだったわけです。

つまり数字が低いからといっても、それはゼロではないわけです。

その違いは天地の差です。

低いというだけで、そうならない、大丈夫という保証はどこにもないのです。

そういうとても怖い事実を、身を持って知ってしまった今回の直腸ガン摘出手術だったわけです。

なお、病期としてはリンパ節転移があるので、「ステージIII」、「デュークス C」に相当すると思われます。

一般的にはこの病期になると再発予防のための化学療法(抗がん剤治療)が勧められるらしいのですが、私の場合、特に何も言われませんでした。

なお、この病期の場合の5年生存率は、一般的には70~80%(入院した病院では85.9%)。

これが高いと見るか、低いと見るか。

引用元:35歳の直腸ガン闘病日記

する後悔よりせぬ後悔の方が大きいだろう

みのむしくんさん(女性)

そのお客さま

先日ひょっこり

近くに用事があったので…と思い出して来てくださいました

それだけではなく、私が大腸ガンだということを思い出したことも来てくださった大きな要因なようです。

実は

そのお客さまも去年の年末に大腸ガンが見つかり手術をし、まさに今補助化学療法の真っ最中なのでした。

補助だから抗ガン剤するのを迷ったと言われていたけど

私も補助で抗ガン剤やったこと、する後悔よりせぬ後悔の方が大きいだろうと思ったことなどを話して共感してもらえたようでした。

隣で

なーんの関心もなかったくせに、なんでも知ってるかのように話に入ってくるダンナ。

私に関する情報はツッコミどころ満載で

逆に訂正する気にもなれんかった

でも

私もそうだったからわかるけど

同病経験者と話できるのは、やっぱり心強いもんね。

少しでも頑張れる力のお手伝いができたかな

そうだと嬉しいな

抗ガン剤、あと半分頑張るね〜と

笑顔で帰られました

引用元:もらったパワーのお返しを | ♫みのむしくんの闘病days♫

その人にはその人なりの闘病の仕方がある

みのむしくんさん(女性)

私がこうやってブログを通していろんな人と知り合えた上で思う事。

その人にはその人なりの

闘病の仕方があるって事。

別に私ゃそのお客さんを責めるつもりも反論するつもりもこれっぽっちもありませんよ。

私は

セカンドオピニオンもせずに主治医に勧められるままに手術をし、補助化学療法の抗ガン剤も受けた。

その頃の私にはその治療方針を覆すほどの知恵も情報もなかったし、

もし、転移再発したとしても、やった後悔よりやらない後悔の方が大きいような気がしたから。

今の私は

あの頃の自分よりは知識はあるかもしれないけど、

次に何か起こってもやらなきゃよかったなんて思わないだろうな。

そのお客さんにも

どんな理由であれ、もし次に何かが起こったとしても、自分で選んだ選択肢なのだから後悔する事なく受け止めてくれたらいいなと思うのでした。

あの先生がこう言っていたから。

ではなく

あの先生がこう言っていた事を自分が納得して受け入れたのだから。

ですね。

人のせいにすると気持ちは楽かもしれないけど、自分の心の拠り所がなくなりそうで怖い。

自分を見失いそうで怖いのです。

自分の体の事は自分で責任を持ちたいと思うのです。

あくまでも私は、ね。

引用元:人それぞれ。 | ♫みのむしくんの闘病days♫

仲間がいるとわかってほんとに頑張ってこれたんです

みのむしくんさん(女性)

手術で生まれ変わり、抗ガン剤治療で補強して本当の巣立ちをしたのは無治療になった8か月前だと思ってます。

おかげさまで今のところ何の異常も見つからず、元気に過ごす事ができています。

ありがたいことです。

ガンは治る時代。

そう言われてはいるけれど、まだまだ死と直面する病気であることには変わりありません。

性格にもよるのかもしれないけど、

私の場合、

告知を受けた時、ショックを受けるというより、その瞬間からまるで思考回路がストップしてしまったようでした。

告知前に全ての術前検査を終えていたので転移がない事もわかっていました。

「完治目指して頑張りましょう。

と言う主治医の力強い言葉を聞いた時から

どうしようと迷うことなく、

よし、治るんだね!

と前を向く事ができました。

「切って取ってしまえばええからな。

手術してくれた先生も私をドンッと前に押してくれました。

念の為の抗ガン剤治療を始めた時、初めて経験するどうしようもない辛さに私頑張れるのか~と不安になったけど、その頃から見始めたいろんな人の闘病ブログで私だけじゃないんだと力をもらいました。

仲間がいるとわかってほんとに頑張ってこれたんです。

引用元:再確認の日。 | ♫みのむしくんの闘病days♫

提案されることはすべて受け入れようと思ってます

みのむしくんさん(女性)

目に見える転移はないというものの、細胞レベルでは誰も見つけることはできないので、念には念を入れての補助化学療法をしています。

消化器外科K先生の言葉を借りれば、「お化けと戦ってるようなもん。

」です。

私の考えとしては、治療に関する情報は今の時代いくらでも集められるけど、その中から自分で選ぶ能力も判断力もないし、不安だし。

先生も一緒にがんばろうと言ってくれてるし。

提案されることはすべて受け入れようと思ってます。

体が許す限り。

やらなかった後悔より、やった後悔の方があきらめがつくもんね。

この考え方にダンナも賛成してくれました。

実際 他の癌を患って抗がん剤の副作用に負けて亡くなった方も見てきたし、あんな思い二度といや!って今も元気でいらっしゃる方も見ています。

不安はいっぱいあったけど、案外私って逆境をバネにできるタイプらしくて。

(見た目とは違う..たぶん。

)   なんでも時間が解決してくれると思ってる。

引用元:今の私。 | ♫みのむしくんの闘病days♫

術後の補助化学治療を終えていましたが

たかさん(男性)

2011年に上行結腸がんの切除、術後の補助化学治療を終えていましたが、一昨年の夏あたりから血便が出始め・・・

昨年5月にCT検査をして異常なしの結果だったのですが、その後も症状がひどくなり、大腸内視鏡検査をしました。

検査の担当者から発せられた、『大きな病変があります』という言葉。

モニターに映し出された、素人でもそれと分かる赤い塊。

体が凍りつきました。

引用元:覚悟 | 大腸がん、ストーマサラリーマン

抗がん剤を受けるのはこれで最後にする

たかさん(男性)

次回の通院は、今月末。

採血あり、WOC外来に内科の外来。

そして退院して初めての外科の外来。

K先生、元気かな・・・

少し早いがポートのフラッシュもする。

濃厚な1日になりそうだ。

外来を出て、通院治療センターに移動。

2時間半の点滴のあと、お持ち帰りの5-FUのボトルを首からぶら下げて終了。

抗がん剤を受けるのはこれで最後にする、もう二度とここには戻ってこない!

そう思いながら通院治療センターをあとにする。

引用元:術後抗がん剤12回目(2015/06/04) FOLFOX 最終クール突入 | 大腸がん、ストーマサラリーマン

情報は参考程度に

ichigoさん(男性)

薬は毒にもなりますし

抗がん剤に殺される、なんて

怖い記事もみかけました。

どっちでも良いなら治療をしないで

早く仕事がしたい。

とも考えましたが

病状や副作用は十人十色だから

情報は参考程度に。

やれることはしておこうと

再発予防治療のため

XELOX療法を選択しました。

ここから酷い副作用との

お付き合いの始まり始まり。

引用元:退院二週間後。 | 「一語一話」

時間をかけて,あちこち触診すれば,病気が治るわけではないけど

Cold Clydeさん(男性)

ボクががんで通っている病院は,がん専門の病院で,今は消化器外科と脳神経外科

だけに掛かっているんだけど,2014年までは消化器内科にも掛かっていた.

最初は術後補助化学療法で,転移が見つかり,それが切れないと分かってからは

延命目的の内科的治療のため.

治療のある日は,病院につくとまず採血をして,その結果が出る60分後に診察.

血液検査の結果を見ながら「数字的には悪くないけど,治療しますか?」と.

治療することにして,次回の予約を入れ診察室を出たところで時計を見ると,

2分もたっていない.その後,外来治療センターで数時間の点滴.

これが,あの病院の内科のイメージで,5年の間,内科医がボクの身体に触れたのは2回.

最初はCVポート造設時の抜糸のため.次は,2012年に脳転移を疑ったとき,このときは

左手の筋力低下を確認するため.

対して消化器外科では毎回,お腹の柔らかさを診たり,鼠経や頸のリンパ節や,

鎖骨のくぼみのナントカってリンパ節をグリグリして診たり,そんで最後はやっぱりお尻.

時間をかけて,あちこち触診すれば,病気が治るわけではないけど

患者にしてみれば,よく診てもらえたと感じるし

「うん.大丈夫ですよ」って一言にも重みが増して,安心できると思うんだな.

引用元:内科医と外科医 | 不機嫌な錬金術師

自分の命を案じる決断は簡単じゃない

レスコロンさん(男性)

静脈侵襲v3で肝臓への転移、再発の可能性が高いという診断結果。

補助的化学療法(抗がん剤療法)を勧めらた。

あくまでも予防的なものらしい。

がん細胞と同時によい細胞も殺していくと聞くと不安だ。

手術後、五年間転移再発しないためと医者はさらっというけど、本人的には、これから五年間、がん転移再発の(リスク)不安に怯えながら生きることを改めて受け入れなきゃならないのがしんどいなあ。

とにかく、がんという病気や治療法について、当たり前に素人であり、知識がないから不安とか疑問が積み上がってくるんだよね。

ネットや書籍などひたすら探しまくるが、結果的によく分からないまま、調べ疲れ、納得することになる。

その結果、「がん」という病気を自分の中で受け入れていくんだね。

今日、抗ガン剤治療するかどうか即断出来なかった。

来週火曜日までに、決めないといけない。

大腸がんから転移再発したら、生存率はがくっと下がる。

自分の命を案じる決断は簡単じゃない。

でも、色んな雑念を削り落としてシンプルに考えることで後悔しないようにしたい。

とにかく、もっと精神的なチカラが欲しい。

引用元:大腸がん術後の病理検査結果  - 大腸がんを治したいジャナイカおやじ日記

再発の恐怖、辛い副作用に耐えながら治療をしていく

レスコロンさん(男性)

抗がん剤治療を受けはじめて改めてガンの怖さ(辛さ)を感じる。

5年間、再発の恐怖、辛い副作用に耐えながら治療をしていく。

本人は5年間、全身全霊で闘病しなければならいないわけで、それを考えると辛いですね。

痛みも自覚症状もなく大腸がんを宣告され、全身麻酔の下、4時間を超える大手術で大腸の右半分と周囲のリンパ節をがっさり切り、そして6週間の劇薬による治療である。

毒をもって毒を征するというのは薬としては理にかなったものと思うが、できれば俺の人生では関わって欲しくなかった病気だね。

でも、そもそもの原因は、自分の食いたい、飲みたい、やりたい放題の生活習慣の代償だから、自分の責任w

持って行き場のない問題だから「ガン」なんだね。

 治すことはできないけど、これ以上、状況が悪化しないことを祈りながら、愉しく生きていかなきゃ。

引用元:抗がん剤治療|ゼローダ1クール目 5日目 - 大腸がんを治したいジャナイカおやじ日記 

化学療法はあまり受けたく無い

金魚さん(女性)

2014年4月15日、術後8日目

14時に主治医より、術後病理診断結果が出ましたのでご説明しますと詰め所に呼ばれた

病理組織検査報告書の写しをいただく

結論から言えばⅢb、手術の根治度はAなので術後補助化学療法が確定した

私は5年生存率を気にしすぎない方が良いと思っているので、困ったな、化学療法はあまり受けたく無いなというのが先に立っていた

現実には、再発率が10%程度でも再発して亡くなる人を見て来ているし、ステージⅡで化学療法をしなくても安心と言われた人が、翌年再発し、ステージⅣになることもある

結局、統計が示してくれるのは目安に過ぎず(しかも、数年前の)、私やあなたが必ずどうなると言うことを保証してくれるものではないのです

自分に起きたら、発現率1%のことも自分にとっては100%となる・・・・

統計は思い悩むためにあるのではなく、戦略を立てるためにあると考えるべきでしょう

問題は術後補助化学療法FOLFOXを受けるに際して、ポート埋め込みをして帰ってははてなという提案

化学療法開始は術後1ヶ月がベスト、少なくても2ヶ月以内の実施が必要ですが、ひとときの自由(?)を満喫したい気持ちも捨てきれず、先生には時間をいただくことにしました

引用元:術後病理診断 | Walk Strong ~自分のために大切な人のために歩き続けよう~

抗がん剤投与も副作用を覚悟しなければなりません

いきてるさん(男性)

退院後一か月。

予定していた外来に行ってきました。

待っていたのが病理検査の結果です。

直腸切除と同時にリンパ節廓清を行っていたが

そのリンパ節に転移はないとのこと。

診断はステージⅡ。

良かった。

「抗がん剤治療はどうしますか?」

と、主治医に聞かれ、

「出来れば避けたいです。

なんだか、自信無げに答えてしまいました。

ステージⅡだったら抗がん剤治療はしないと決めていたのに

いざとなったら揺れてしまう。

僕は本当にビビり屋だと思います。

がん治療の難しさの一つが治療方法の選択です。

手術は、一度行えば後戻りはできません。

抗がん剤投与も副作用を覚悟しなければなりません。

抗がん剤のことについては自分なりに

調べていました。

調べれば調べるほどいろいろな情報があり過ぎて

受けるべきかどうか判断がつかなくなります。

病状によっても違うでしょう。

そこで、僕の病状を一番分かっている

主治医の意見も聞いてみました。

「効果はどのくらい見込めるんですか?」

「ステージⅢの場合は、抗がん剤を使った方が

 再発の可能性が下がるというデータが出ています。

 ステージⅡの場合も下がるんですが、その差は少しですね。

「僕の場合はステージⅢに近いんでしょうか、遠いんでしょうか。

「それは分かりません。

そういう分類はありませんから」

と、門切り型の答え。

結局主治医からも決定的な判断材料はもらえませんでした。

引用元:病理検査 | 今日もいちにち生きました

服用期間が短くなる分、副作用も少なかったらいいな

しづくさん

先日先生にご説明いただいた、抗がん剤の方法。

先生の説明された順序から、フォルフォックスとフォルフィリの

変形型と思っていたけど、貰ったパンフレットを見たら

「ゼロックス」のパンフで・・・。

中身を見ると・・・( ̄- ̄)結局ゼロックスじゃん。

先生は、「フォルフォックスやフォルフィリの5-Fuとロイコボリンを

ゼローダに置き換えて、点滴はオキサリプラチンだけにする。

それプラスアバスチンをします。

」と言われた。

だから、私は「フォルフォックスとフォルフィリの簡易版」と

解釈していたんだけど、ゼローダ+オキサリプラチン(エルプラット)

って・・・ゼロックスそのものだった。

(^-^;

ただ、通常はゼローダを2週間飲んで1週間休薬のところ、1週間服用後

1週間休薬にするという説明だった。

ゼローダは大腸切除後、術後補助化学療法で飲んだことがあるけど

指先の皮が何重にもめくれて、赤身が出てきてひどかったなー。

肩や膝の関節も痛くなって日常動作も辛かったし。

服用期間が短くなる分、副作用も少なかったらいいな。

引用元:結局ゼロックス!?( ̄- ̄): 大きなガンがありました( ̄- ̄)

化学療法の間に出産

sunandmoonさん(女性)

術後そのまま妊娠を継続し、術後約5ケ月半の時に第3子を出産しました。

盲腸癌摘出の開腹手術をした状態でお腹に大きく縦に傷があるのに、

妊娠後期になるにつれどんどんお腹が大きくなっていくので

傷が破裂しないんですか?と思わず先生に聞いちゃいましたが、

大丈夫でした。

悩みに悩んだ末、様々なデータや論文を読み、

またMSIの検査も受け、

考えに考えた結果、少しでも生存率を上げ、再発率を低くするために

やはり術後補助化学療法をやった方が良いと判断。

術後補助化学療法を出産前にもやり、出産後にもやり、

その化学療法の間に出産するという、病院始まって以来のことをやりましたが(大腸癌では特に前例が無い)、

普通に正期産で、普通に経膣分娩で、普通に2800グラムの元気な子を産むことができ、

そして現在すくすく育っています。

治療との兼ね合いで、38週に入ったらすぐ産むと決めていて、その通りに出産することができ、

大きさも38週すぐで2800グラムだったので本当に発育も普通で良かった。

現在赤ちゃんは生後9ケ月ですが、つたい歩きをしているし、

発達もとても良いです。

現在の赤ちゃんの身長、体重も、平均の中の大きめで、

足腰も精神発達もしっかりしています。

化学療法を妊娠中にやらなければならない場合、

白血球や血小板が少なくなっている状態で出産になってしまうと

とても危険な為、ほとんどの場合は計画出産で帝王切開になると思うのですが、

私の場合はうまい具合に経膣分娩で下から産むことができ、

産後13日目から残りの補助化学療法を始めて

無事終了しています。

産後は母乳もあげました。

引用元:現在について | 3人目妊娠中、34歳で超巨大盲腸癌(大腸癌)発覚!

奇跡としか言いようがないと思った

sunandmoonさん(女性)

妊娠中ということで、今後の補助化学療法をどうするかや

赤ちゃんをどうするかということなど、

セカンドオピニオンもしてみるために、

主治医の先生から資料をいただいた。

その手術時の内容を見て、奇跡としか言いようがないと思った。

わかりやすく書くと、

妊娠中で子宮が大きくなったことで、

盲腸を圧していた。

しかし手術操作には全く支障がなかった。

ということだった。

つまり、お腹の赤ちゃんが、まさに身をもって腫瘍部分を押して教えてくれて、

痛くなって気づいたのだ。

しかも、手術の邪魔は全くしない大きさの絶妙な時に教えてくれたのだ。

もしもっと妊娠初期に発覚していたら、

催奇形性の問題から様々な検査もできなかっただろうから、

まずは堕胎後に手術、ということになっただろう。

または、もしもっと遅くに発覚したら、子宮が大きくなっていて手術に支障をきたしてしまっただろうし、

もっとステージも進行していたかもしれない。

引用元:奇跡としか言いようがない、開腹した時の状態 | 3人目妊娠中、34歳で超巨大盲腸癌(大腸癌)発覚!

経過を見守ることも大切な治療

あめふらさん

とにかくラッキーだったということを確認。

ここまでいくのは全体の10%程度だそうな。

で、復職に関しては全く問題ないので、明日からでも働けばいいんじゃない、と。

それに伴う化学療法の今後について。

 現在の状況(原発巣も転移巣も消失した)を、ステージⅢb(遠隔転移なし)原発巣完全切除と同じ状況と考える。

  ↓

 そうすると、現在行っている化学療法は術後補助療法6か月と同等と考えられる。

  ↓

 腫瘍消失が分かったのが3月なので、そこから術後補助療法6か月となると、完了するのは9月。

ということで、必要なケモはほぼ完了したと考えてよいのではないかとのこと。

これからの治療としては、

 1、投薬をやめて数か月ごとにこまめにCTを撮影し、経過を観察する。

 2、内服による抗がん剤を一定期間使用し、その後経過観察に移行する。

 3、内服+点滴(持続投与なし)を一定期間行い、その後経過観察に移行する。

などの方法を提案していただいた。

体内の細胞レベル、遺伝子レベルで考えれば、がんの元になるものはそりゃあまだ残ってるだろうけど、そこまで考えたらキリがないと。

で、QOL向上のためのケモが逆にQOLを下げてしまっては本末転倒だと。

(副作用がきついとか、治療のスケジュール的に仕事が続けられないとかね。

まぁ自分の場合は腫瘍消失までこぎつけたので言えることなんだけど。

だから、腫瘍が消えたんならここで一旦経過観察にして、万が一また出てきたらケモ再開、手術などの手を打てばいいのではないかとのことだった。

自分はFOLFIRIもFOLFOXも使えるし効くし、分子標的薬も他にも使えるやつがあるし、新薬もこれからどんどん出てくるし。

で、

投薬だけが治療ではない。

経過を見守ることも大切な治療。

と言われた。

引用元:セカンドオピニオン : あめふら日記

中には「それほどつらくなかった」という意見もありましたが、ごく少数。ひどくなると「死んでしまいたいほどだった」というような重い症状に悩まされた人も多かったようです。副作用が強くなると、外出もままならなくなり、いつまでも元の生活に戻れないという悪循環になってしまいます。

医師と相談しながら、自分に合う薬を探したり、一旦治療の中断も検討するなど、いろんな選択肢を持ってみてください。

当サイトでは、治療を続けながら生活の質を上げるためになにをするのがいいのか、食事や運動、栄養素や公共機関…様々な側面から調べていますので、参考にしてください。

大腸がんとの共生を考える

大腸がんの代替医療

QOL(生活の質)を上げるために